現地では原則として、1グループにつき2人の米国人教師（ティーチャーコーディネーター）が付き、研修生のお世話をします。 午前中は授業を行い、午後の活動や終日研修、ホストファミリーのことでも、スケジュールのことでも、プログラムに関するあらゆることに、この先生が、引率指導者同様、研修生のためにあらゆる相談に応じてくれます。

引率指導者はプログラムアドバイザー(PA)と呼ばれ、グループのリーダーとして日本を出発し帰国するまで、参加者の指導、助言にあたります。 現地でも参加者と同じステイ地に滞在しており、基本的に、全てのグループ活動に同行します。 主な役目は、研修生の生徒指導であり、カウンセラーであり、プログラム助言者です。 決して、研修生の通訳ではありません。

アメリカ到着後一両日中に、ホストファミリーがホストとなって歓迎する趣旨の「ウェルカムパーティー」が開かれ、帰国前日の夜に、研修生がホストとなって、ホストファミリーに感謝を表す「サヨナラパーティー」が開かれます。

平日の午前9時から12時までの3時間、アカデミックセンターで、２人の現地教師による授業が行われます。 カリキュラムはテキストが使われ、アメリカの生活習慣や家庭生活について学習し、市民生活や生活習慣、文化などを幅広く学習します。例えば、「アメリカの食事」に関する単元では、典型的なアメリカの家庭の朝食や夕食が紹介され、マナーや作法なども学習でき、学んだことがホストファミリー宅での家庭生活に即、活かせるようになっています。 「祝祭日」の単元では、アメリカのイースター祭やハロウィーン、クリスマスなどのしきたりや過ごし方などを学習し、逆に研修生は日本のお正月や七五三、節分や節句、雛祭りなどについてホストファミリーに日本の祝日を教えるなど、多種多様の内容が盛込まれ、そのための準備は大変ですが、本当に学ぶ意欲のある生徒や英語力の高い研修生にとっては、最高の学びの場となりでしょう。 また、授業の最後には宿題も出され、帰宅後、ホストファミリーに質問しなければ、分からないような質問内容となっています。ホームステイ当初の話題のない時期、そうすることによって、ホストファミリーと研修生の会話が促進するようにセンターは仕掛けているのです。

授業が終わって、正午から1時までは昼食となります。毎日の昼食はホストファミリー宅から弁当を持参します。日本のお弁当とは異なり、サンドウィッチや果物、飲物、スナック類がアメリカの昼食となります。

平日の午後（1時から4時までの3時間）には、社会見学や文化交換会やレクリエーションなどの活動が予定されています。 社会見学は、ホームステイ地区の様々な産業や地域施設を見学し、地域を知る絶好の機会です。 文化交換会は地域の住民を招待し、日本文化を紹介し、アメリカ文化との比較を通じて、学びあう活動です。 レクリエーションは水泳やスポーツ活動などが予定されています。

午後の活動の一環として、様々なボランティア活動に取り組みます。その活動を通して寄付金(Donation)を募り、その基金でアメリカの子どもたちを日本に招待するジャパンホームステイという活動を行っています。 主なボランティア活動内容は、カーウォッシュやガレージセールなどです。 ガレージセールでは、日本から不用品を持っていき、自分で料金を決めて販売します。

期間中３回、終日研修があります。これは一日バス遠足のようなもので、ホームステイ地区周辺の名所、旧跡などを訪問します。

基本的に、土曜日、日曜日の週末には、グループ活動は全くなく、予定されたスケジュールもなくフリーとなり、ホストファミリーと自由に過ごす時間になります。 ホストファミリーによって過ごし方は異なりますが、「ショッピングに行くとか、観光地に行くとか、キャンプに行く」などと考えがちですが、自分のホストファミリーと自宅で、「会話したり、ゲームをして一緒に過ごす」などの体験をした方がより親密になり、有意義でしょう。

体験後、「何を学んだか」について報告会で、研修の総括を行います。多くの研修生が陥り易い問題点、及び傾向を列挙説明し、帰国後の研修生の日常生活や学校生活がスムーズに再適用できるように指導します。最後に、グループ活動文集が配布されます。

プログラムが終わったら、各先生方の署名入り修了証書が、ひとりひとりに渡されます。