さよならパーティー
今日はオークハーバーで過ごす最後の日。ホストファミリーとの時間も、残りわずか。午前中は、ホストファイリートのひとときを楽しんだり、帰国に向け荷物をまとめたりしました。「日本で待っている家族に会いたい」「日本食が食べたい」「日本の友だちと話したい」…と思う一方で、「アメリカに留まって、もっと英語を上達させたい」「オークハーバーの家族と別れることが寂しい」…そんないろいろな思いが入り混じって、複雑な心境でした。
午後は「さよならパーティー」がありました。9日間お世話になったホストファミリーやタニーシャ、サラに感謝の気持ちを込めて、おもてなしをする会です。パーティーでは、研修生一人ひとりが出し物を発表しました。すでに、日本でのオリエンテーションで、どのような発表をするのか決めておくように言われていたので、日本から道具を持って来たり、練習をして来たりしている人もいました。金曜日の午前中の限られた時間で、パーティーの打ち合わせと確認をしました。研修生の中から、司会、はじめのことばや終わりのことば、プレゼント・メッセージカード贈呈の役割を分担し、研修生の手で会が運営できるように段取りをしました。ちなみに、メッセージカードは、アメリカでの生活が始まった2日目に、各研修生に小さな付箋を渡し、金曜日までに書いておくように言っていました。大変慌ただしい1週間の中で、時間を見つけ、精一杯の英語で感謝の気持ちを表現していました。
第1部は、日本の文化や伝統を紹介するデモンストレーションです。地域に伝わる「扇子踊り」「けん玉」「折り紙」「あやとり」「書道」「茶道」を紹介しました。
第2部は、得意なことを披露するパフォーマンスです。音楽に合わせてカップや拍手でリズムを刻むカップパフォーマンスや、ピアノ、リコーダー、ギターの楽器演奏、バレエ、バク転や逆立ちなどのアクロバティックなパフォーマンスを披露しました。ホストファミリーは、日本の伝統芸能を珍しそうに見たり、演奏を静かに聴き入ったり、一緒に歌ったり、感心や感動をして「おー」と歓声をあげたり、拍手をしたりして、皆楽しんでいる様子でした。
他にも、ホストマザーに目をつむってもらって、握手だけでホストした研修生を当てるゲームや、ホストシスターやブラザーに参加してもらい「ジャンケン列車」もありました。折り紙で作った首飾りや、日本から持ってきた物を参加者にプレゼントし、喜んでもらいました。
第3部は、修了証書授与です。TCのタニーシャとサラが、研修生一人ひとり名前を呼んでいきました。研修生には修了証書を、ホストファミリーには感謝状を渡していきました。研修生たちは皆、達成感や充実感に溢れ、満面の笑顔を見せてくれました。そして、事前に作っておいたキャンバスとメッセージカードを、研修生からホストファミリーに渡しました。ホストファミリーも、また喜びで満面の笑みでした。私たちの感謝の気持ちは、会場に来ている全ての人に伝わっていると信じています。
最後に、ひとこと…。私たちは、TCのタニーシャやサラのリードやサポートがなければ、こんなに充実した時間をアメリカで過ごすことはできなかったでしょう。英語、アメリカと日本の生活や文化の相違を授業で教えてくれ、ミドルスクールでの交流に際しては全てのコーディネートをしてくれ、お世話をしてくれているホストファミリーに日程の連絡をしてくれ、何かあれば相談にのり、問題を解決してくれ…本当に親身になって支えてくれました。プログラム参加者一同、心から感謝しています。
パーティーが終わり、ホストファミリーとの別れの時がやってきました。泊まるホテルまで送ってもらい、最後にハグをして、互いに別れを惜しんだり、再会を約束したりしていました。中には涙を浮かべる研修生もいました。
チェックインを済ませ、明日、早朝の出発に備えました。
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