ホストファミリーに求めらるものって何? 外国人をどのようにお世話すればいいの? 問題が起きたらどうしたらいいの? 決してやってはいけないことって? そんな疑問にお答えする短期異文化交流の手引書です。

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■ はじめに 目次
■ 異文化について
■ ホストファミリーに
  求められるもの
■ 到着前に準備しておくこと
■ 日本に到着したら
■ 家族の一員としての生活
■ 具体的な家庭生活
■ 問題解決のために
■ 決してやってはならないこと
  (タブー集)

筆 者: 濱 田 純 逸

ホームステイするもの(外国人)にとって、日本のホストファミリーは最も身近で異文化を実践している人です。彼らは皆さんの一挙手一投足を観察しながら、日本と日本人を観察しているに違いありません。同様に皆さんも、彼らの一挙手一投足を観察しながら、様々な異文化の違いを発見し、びっくりすることもあれば、感心することもあるはずです。そういう経緯を日常の生活で体験しながら、お互いに異文化を感じあっているわけです。ですから、皆さんの生活が普段と異なるものであれば、彼らに誤解を与えることになってしまいます。当然、外国の方が自分の家庭で生活を共にする訳ですから、全く普段と同じ生活というわけにはいかないということも、同じ日本人として理解はできます。そういう意味では、何日間滞在するのかということが、大きくホストファミリー側の対応の仕方に影響してきます。例えば、3日間という時間ですと、せっかく来られたのだからという暖かい思いやりから、限られた期間中に、いろんな体験をさせてあげたいと、細かくスケジュールをたてて、かなり普段と違う生活になりがちです。でも、1年間となりますと、お世話する側もその対応がより日常的なものになってきます。つまり、お世話する期間が短ければ短いほど、ホストファミリー側は限られた時間をフルに使って、もてなそうとする傾向があります。そうすればそうするほど、帰られた後、「フーッ」とため息を吐いてしまいたくなります。センターが一番問題性を感じますのがここです。帰られた後、「フーッ」とため息を吐くようでは決していけません。そのため息は、ホストファミリー側に無理な対応があったということです。帰られた後、ため息ではなく、「自分たちも楽しかった」「またお世話したい」という気持ちが生まれるようなら、皆さんのお世話の仕方は的確なものであったということだと思います。

 また、彼らにとっては、皆さん方は最も自分のことを理解して欲しいと願う人でもあります。孤立無援の異文化の中で、ひとりがんばっている彼らをいつも近くにいて、支え、励まし、協力してあげる存在であって欲しいものです。ホストファミリーにとって求められるものは多くありません。ここでは二つのことを指摘しておきたいと思います。

 まず、センターが総論的に一つ指摘しておきたいことは、異文化に対する「柔軟性」だろうと思います。みなさんが彼らの行動を奇異に感じたら、彼らは同じく、皆さん方の行動を奇異に感じていると思ってください。そうやって異なる価値観に理解と尊敬を示しながら、日本の価値観と文化を示してあげてください。異文化に対して、決して排他的にならず、相容れない異文化があることを十分に尊重し、彼らがどうしてもできないことに対しては、柔軟性をもって対処してください。

 次に、センターが各論として一つ指摘しておきたいことは、「説明する。言う。」ということです。思っていても、口に出さず、表現せず、相手に察して欲しいという態度は、禁物です。多くの日本人の中に共通する「気持ちを察せよ」「目は口ほどにものを言う」「言わなくても分かる」「以心伝心」「沈黙は金」などの価値観や考え方は、同じ文化を持つものには共有できても、異文化を持つ外国人には一切理解できません。彼らには、黙っていたら何も伝わりません。言葉ではっきりと表現することが大事です。どのような些細なことでも言葉で表現しなければならないのです。例えば、「ありがとう」という一言も、どのような小さな場合でも、言葉で表現しなければ相手には伝わらないのです。言わずに伝わるのは、日本人の文化間のみで起こることです。相手が嫌がることでも、言わなければならないことは、態度で察してくれという信号を相手に送るのではなく、言葉を使って伝えることです。この事は、日本人が外国人とコミュニケーションをとる時に、最も気をつけておかなければならないことの一つです。

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